管区事務所だより ぶどうの枝だより Vol.8
「聴くこと」からはじまる協議会
清里で行われる宣教協議会がいよいよ近づいてきました。実行委員会では、当日に開催されるプログラムごとにチームを編成し、分担して準備作業を進めています。各教区の参加者の皆様には、オンラインの準備会を通して、協議会にむけて用意を進めていただきたい内容を共有いたしました。①協議会初日に展示される、各教区の発表の場であり交流の場、「実り持ち寄りブース」の設置準備、②各教区のこれまでの宣教の歩みについて学びを深めていただくこと、そして③3日目の11月12日(日)に行われる、宣教協働区ごとの交流企画「宣教協働区アワー」の準備、の3点です。また諸委員会からも「実り持ち寄りブース」が準備・展示されると伺っています。ご準備をどうぞよろしくお願いいたします。
各チームでは、プログラムの内容に関する話し合いも深められています。協議会1日目の11月10日(金)に行われる、日本聖公会の3つの教会から代表の方にお話ししていただく企画は「私たちのあゆみ〜物語を聴く」、そして 2 日目の11月11日(土)に行われるパネルディスカッション・分科会は「いのちの現場から聴く」と名付けられました。お話しくださる方それぞれの思いや語り、となりびとと出会い、共に歩き始めた物語を「聴く」ことを通して、これからの宣教・牧会のあり方について、また全体テーマである「いのちの尊厳」「となりびととなること」について、思いを深めていくことになります。
実行委員は8月3日(木)〜4日(金)に東京のナザレ祈りの家にて合宿を行い、全体の流れと個別のプログラムに関する打ち合わせを行いました。またスチュワードの皆様(協議会運営にあたり、さまざまなサポートをして下さる方々)とのオンラインミーティングを、8月21日(月)19時〜21時に開催しました。話し合いを深めれば深めるほど、必要な準備作業の多さを痛感する毎日です。それでも協議会の全体像が明らかになり、当日までの道筋が見えてきたことに、神様の導きを感じ、委員一同力づけられ、励まされています。
これまでも実行委員会は、宣教・牧会の現場におられる方々の声から「聴く」プロセスを大切にしてきました。オンライン及び対面の会議で準備を進め、アンケートの実施や「ぶどうの枝分科会」の開催によって、日本聖公会に関わる一人でも多くの方と、対話のキャッチボールを続けながら、議論を深めてまいりました。そして清里での協議会においては、それらの「聴く」プロセス、応答するプロセスの一つの実りとして、2023年宣教協議会から、日本聖公会と関わりを持つ一人ひとりの方々、教会、教区、管区、そして教会を越えて、世界に向かってゆく呼びかけである、「清里コール」を作成したいと考えています。
この「清里コール」につきましては、どのような内容になるのか、これから実行委員会で検討していきたいと思います。全世界聖公会がランベス会議にて呼びかけた「ランベス・コール」と響き合い、世界と地域とをつなぐ、現在の日本聖公会が行なう内外へのメッセージの発信となります。当日参加者の皆様にはグループディスカッションや祈りを通じて、この「清里コール」の作成を共にしていただきます。当日オンラインでご参加の皆様、また参加はされないものの関心を寄せてくださる皆様とも、その作成プロセスを共有しながらすすめることができますことを願っています。
一緒に、様々な方の思いを「聴くこと」から、この協議会を作り上げていきましょう。