「第3回ぶどうの枝分科会」
6月9日(木)、ぶどうの枝分科会〜原発問題プロジェクト編が、正義と平和委員会・原発問題プロジェクトのみなさまと共にオンラインで行なわれました。はじめに⻑⾕川清純司祭(原発問題プロジェクト⻑)と池住圭さんからお話を伺い、後半は3つのグループにわかれて分かち合いをしました。この分科会が「原発のない世界を求める週間」の期間中(6⽉5日〜11日)に行なわれたこともあり、オンラインフォーラム「原発はやめようよ」の公開プログラムには宣教協議会実行委員も参加させていただき、原発に関わる問題への理解を深めつつ話し合うことができました。
グループの分かち合いでは、原発の問題に日本聖公会として⻑くかかわって来ていること、(公開プログラム・森松亜希子さんのお話から)「人権」「日々の生活」「いのち」の大切さ、「いのちを守る権利」について、そして原発の問題がいかに私たちに見えにくくされているか、などが話されました。2011年の事故から10年以上が経ちますが、未だ何も解決せず、これからもこの問題に継続的に関わってゆく必要があることをあらためて感じることとなりました。
「ぶどうの枝協議会」
8⽉22日(⽉)〜23日(火)、インマヌエル新生教会(東京教区)を会場に「ぶどうの枝協議会」が開かれました。全国11教区の宣教担当者、管区諸委員会の代表、宣教協議会実行委員、管区事務所総主事・宣教主事、首座主教、総勢35名が一堂に会しての会議となりました。(1名は都合によりオンライン参加)
コロナ禍のため、これまでのぶどうの枝分科会や実行委員会はほぼ全てオンラインで行なわれてきましたので、実行委員でさえ全員が一堂に会するのは初めてのことでした。こうして全国からみなさんが集まり、顔を合わせて協議会を行うことができたことは、本当に大きな恵みであったと感じています。
協議会は開会聖餐式をもって始まりました。(司式:越山哲也司祭、補式:卓志雄司祭、説教:磯晴久主教)礼拝の中で“2023年宣教協議会のための祈り”が献げられました。続いて4つの発題、全3回のグループシェアリング、全体での分かち合いが行なわれました。
開会聖餐式説教:実行委員長 磯主教 |
‟皆様と思いを分かち合い、共に祈り、つながるプロセスを大切に”しつつ歩みを進めている2023年日本聖公会宣教協議会。6⽉〜8⽉の活動の様子を「ぶどうの枝だより第3号」としてお届けいたします。
発題Ⅰは、⻄原廉太主教によるランベス会議報告でした。この8⽉の開催の様子をスライドを用いて紹介、これまでの流れと現在の課題についてお話しくださいました。また「ランベス・コール」が宣教の指針として、わたしたちへの呼びかけとして発信されるということを伺いました。
発題Ⅱは、2020年末に始動して以来の宣教協議会実行委員会のこれまでの歩みについて、また話し合ってきたテーマや主題聖句についての紹介、実行委員会で検討してきた5つのトピック(①み言葉の分かち合い ②10年の実り③宣教協働区・伝道教区制 ④原発・環境問題⑤コロナ禍の教会)についてお話をさせていただきました。
発題Ⅲは⻑⾕川清純司祭のお話。スライドを拝見しながら、これまでのプロジェクトの歩みと活動、また直面している様々な問題について伺いました。
発題Ⅳの様子 |
最後の発題Ⅳでは、今回の会場となったインマヌエル新生教会の前身である3つの教会(東京聖マルチン教会・池袋聖公会・練馬聖ガブリエル教会)出身の信徒さん方(各1名)から、この教会が生まれるまでの歩みとそれぞれの思いを、「神が共におられ(インマヌエル)『新』しく『生』まれた『教会』の物語」として伺いました。それぞれに違う状況を抱えながら一つの教会になってゆくプロセスを、そのご苦労や悩みを信徒の方々から直接伺うことができてとても良かったとの意見が多く聞かれました。
2日目朝は、テゼの黙想形式の礼拝から始まりました。静かな歌と音楽の中で、また沈黙のうちに思いを巡らせる時間をゆったりと持った後に、グループシェアリングに入ってゆきました。
発題を受けての感想や大事に受け止めた事柄についての分かち合いから、それらを宣教協議会のプログラムとしてどう立ち上げてゆくのか、熱心な話し合いがなされました。最後にそれらを全体で分かち合ったのですが、それぞれ様々に違った視点からアイディアが出されてゆきました。
2日間にしては本当に盛りだくさんの会議でしたが、つごう3回のグループシェアリングをメンバーを変えずに行なったことで、より深い話し合いができたように思います。
このぶどうの枝協議会は、2023年11⽉に行なわれる予定の宣教協議会の具体的なプログラムを発案し、具体的な道筋を立てることを目的として行なわれましたが、本当にたくさんのアイディアが出されたことは感謝です。これらをまとめることは決して簡単ではありませんが、みなさまのご助言をいただきながら実行委員会でじっくり話し合い、よりよいプログラムに向けて準備をしてゆきたいと思います。
今後もいくつかの分科会を予定しておりますが、少しでも多くの方々と「宣教」について共に考えを分かち合えますよう願っております。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
閉会礼拝後、集合写真 |
2023年宣教協議会のための祈り
信頼と和解、平和と正義の源である主よ、人間の愚かさと誤りにより、今なお戦争、弾圧、差別、分裂の絶えないわたしたちの世界を顧みてください。
日本聖公会宣教協議会へと向かう歩みを祝福し、わたしたちがこれまでの歩みを振り返り、その実りを感謝することができますようにお導きください。そして、新たな歩みの出発点とすることができますように、わたしたちの足元を照らし、知恵と力をお与えください。
あなたは、み子イエス・キリストを通して、すべてのいのち、とくに小さくされている人々と共に生きることの大切さを示してくださいました。どうかぶどうの木である主につながり、生きとし生けるものの「となりびと」となる道を歩むことができますように、わたしたちをお導きください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン