宣教協議会 速報 11月10日(金)から13日(月)までの日程で、清泉寮にて、2023年日本聖公会宣教協議会が開催されました。各教区から、また管区諸委員会から信徒と聖職132名が集まり、「いのち、尊厳限りないもの~となりびととなるために~」をテーマとして、日本聖公会のこれまでとこれからについて分かち合い、話し合いました。ここでは速報としてその概略を記します。
「実り持ち寄りブースの紹介」。このプログラムでは、前回の宣教協議会から現在までの各教区や管区諸委員会の働きにおいてどのような実りがあったのか、また現在の課題は何かをブースの展示を通して分かち合いました。各ブースから多くの実りの報告がありました。中には、解決していない課題もまた実りの一つとして大切に扱おうとするブースもありました。
「私たちのあゆみ~物語を聴く」。3つの教会の信徒の皆さんのお話をお聴きしました(録画映像を視聴しました)。3つの教会は信徒数の少ない教会ですが、それぞれの教会で豊かな信仰生活が営まれていることが分かち合われました。
「いのちの現場から聴く」。5人の語り手の皆さんから、「となりびと」と出会い(あるいは当事者として仲間とともに歩み始め)、今も一緒に歩み続けている物語をお聴きしました。お一人おひとりのお話が、それぞれに心に深く残るものでした。その後語り手ごとに5つの分科会に分かれ、さらに分かち合いの時を持ちました。
「主教会からのメッセージ」「宣教協働区アワー」。武藤謙一首座主教から、宣教協働区・伝道教区制導入の経緯についてお話がありました。また他の主教からは、「この世界の中で『となりびと』となるために大切にしたいこと」、「この世界における宣教・牧会で大切にしたいこと」、「宣教協働・教区再編において大切にしたいこと」という3つのテーマでお話がありました。その後、各宣教協働区グループに分かれて交わりの時を過ごしました。
2回にわたる「グループシェアリング」では、小グループに分かれ、前半は、それまでのプログラムの感想を述べ合い、後半は、最終日の「2023年宣教協議会からの呼びかけ」作成に向け、「私たちが、神様の招きに対して応答できなかったことは何か」「私たちは、招きにどう応えていくか」が話し合われました。その後、グループごとの発表を全体で分かち合いました。
最終日に、ドラフトコミッティメンバーによる「呼びかけ」案をもとに意見交換が行われましたが、時間内では収まらず、その場で最終的なかたちにまとめることは難しいとの結論となりました。「呼びかけ」はドラフトコミッティのメンバーが改めて案を作り、参加者の合意のもとに正式なものとして出される予定です。
宣教協議会の録画映像は、「日本聖公会宣教協議会ブログ」から現在でも視聴可能です。ぜひご覧いただき、日本聖公会のこれからについて、皆さんとご一緒に考えていければと思います。