宣教協議会プログラム
一昨年、全国の教会、関連施設・団体、教区、管区諸委員会にアンケートを配布し、2012 年以降にそれぞれの場で取り組んでこられた働きについてお聞きしました。
「み言葉に聴き、伝えること」「世界、社会の必要に応え仕えること」「生活の中で福音を具体的に証しすること」「祈り、礼拝すること」「主にある交わり、共同体となること」(「教会の5要素」から)
事柄の大小にかかわらず、それぞれの置かれた地域、生活の場で、キリストのぶどうの枝となる働きが回答に寄せられました。それらを見える形で宣教協議会に持ち寄ってみよう、そのような意図から、各教区・教会等による「実り持ち寄りブース」が計画され、11月に清里に集まる参加者の皆さんを通じて準備をお願いしています。ローカルに立つ教会の、今あるものを集合させることによって見えてくるものは何でしょうか。今回の宣教協議会はそこから出発となります。
信徒数の少ない教会の話を聴くプログラム「私たちのあゆみ〜物語を聴く」も予定されています。沖縄県名護市にある屋我地聖ルカ教会、長崎県対馬市にある厳原聖ヨハネ教会、秋田県大館市にある大館聖パウロ教会がご協力くださることになりました。過疎や高齢化が進む地域や少ない信徒の群れであっても、神様がなされている宣教のみ業に参与し、福音を体現することができることを、証するものになるのではないかと期待します。
昨年開催された「ぶどうの枝協議会」では、宣教協議会で、地域や社会で出会う人と共に歩み、共に生きる働きに焦点を当てることが提案されました。プログラムとしてどのように考えられるか検討を重ねた結果、「命の現場から聴く」パネルディスカッションと分科会が計画されています。こどもと生きる現場、多様性に生きること、カルトの問題、ホスピタルケア、貧困の問題について向き合い働かれている方々をゲストとしてお招きします。パネリストの紹介は宣教協議会ブログの「管区事務所だより4月号」から見ることができます。
3月〜5月には、祈祷書改正委員会、女性デスク・ジェンダープロジェクト、主教会と「ぶどうの枝分科会」を開きました。日本聖公会の取り組みや課題に目を向け、変革への展望と未来を見据えるためのプログラムは宣教協議会のもう一つの柱となります。これらは現在、実行委員会で詰められています。
私はぶどうの木、あなたがたはその枝である。人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。私を離れては、あなたがたは何もできないからである。(ヨハネによる福音書15:5 宣教協議会主題聖句)
いつも私たちの真ん中に「ぶどうの木」であるイエス様がおられることを見つめながら、11月に向けての準備の過程が、皆さまと共に歩む宣教協議会、清里への道のりであるようにと願っています。