管区事務所だより ぶどうの枝だより Vol.7
2020年12月に立ちあげられた宣教協議会実行委員会は、これまで各教会、教役者、管区委員会、施設などへのアンケートとそのフィードバック、さまざまな立場の方々との「ぶどうの枝分科会」の開催、各教区報、管区事務所だより、SNSを用いた広報活動などを行なってきました。
テーマと主題聖句も決定し、それを基に4日間のスケジュールとプログラム内容が策定されました。現在は、当日に向けての実務的な準備がピッチを上げて進められ、5月30日(火)には第2回目の会場下見も行なわれました。
4月23日(日)、27日(木)には、今回、清里に参集される140名余の参加者を対象にした準備会が開催されました。実行委員会からの説明と案内が主な内容でしたが、オンラインの画面を通してはじめて参加者が顔を合わせる機会となりました。
11月に清里にて直接集まる時が、ますます楽しみになってきました。
5月1日(月)には、「ぶどうの枝分科会 女性デスク・ジェンダープロジェクト編」が開催され、情報交換、意見交換の時間をもちました。ジェンダープロジェクトは 2002 年に、女性デスクは 2006年に設置され、現在に至るまで日本聖公会内におけるジェンダーに関わる諸課題と向き合い、情報提供と啓発に取り組んでおられます。特に前回 2012 年宣教協議会において、また近年でもいくつかの懸案事例が発生したこともあり、今回、私たちはこの宣教協議会において「大切にしていただきたいこと〜みんなが安心して気持ちよく過ごすため〜」という項目をいくつか設定しました(下記参照)。宣教協議会が、より多くの人が性の多様性と教会の関係について、思いを深めて下さる契機となるよう願っています。また世界の聖公会においては「女性デスク」から「ジェンダージャスティス(公正)」に、局面がさらに移行していることも紹介されましたが、宣教協議会における1つのキーワードになり得るかもしれません。
2023 年日本聖公会宣教協議会
大切にしていただきたいこと 〜みんなが安⼼して気持ちよく過ごすため〜
① 話しやすい雰囲気を作る
- 他の人が話しているときは、さえぎらずに最後まで聴きましょう。
- 他の人に対して敬意を払い、お互いの考え方の違いを尊重しましょう。
- 開始・終了時間に留意し、時間内になるべく多くの人が話せるよう、互いに配慮しましょう。
② 安心な雰囲気を作る
- 多様な人がいることを意識し、ジェンダー、年齢、立場、地域性などの違いに敏感になりましょう。
- 自分の言動が不快感を与えたり誰かを傷つけたと気付いたら、速やかに謝罪しましょう。
- 信徒も教役者も対等な関係の場としましょう。
③ 写真・画像等について
- 他の人の写真を撮影する時は、事前に承諾を得ましょう。
- 撮影した写真を SNS などにアップロードする際は、写っている全員の許可を求めましょう。
5月15日(月)には「ぶどうの枝分科会主教会編」が開催され、全10名の主教がご参加下さいました。ここでは特に、新たに設置された宣教協働区、伝道教区が中心テーマとなりました。実行委員会からは、集められた意見や声を主教会側に提示し、主教会の方からは3つの宣教協働区における進捗状況とその背景にある思いが語られました。目に見える形では東日本宣教協働区が最も動きが速いようですが、各宣教協働区内ではそれぞれに他教区との協働が少しずつ始められており、宣教協議会3日目の「宣教協働区アワー」は、同じ宣教協働区の参加者同士が対面で共に過ごす時間が持たれます。日本聖公会という組織が大きく変革しようとしている
今、宣教協議会での出会いと交わりを通して、各教区の将来を見据えた歩みがさらに一歩前進しますよう、ぜひ祈りと心を合わせてゆきたいと思います。
11年ぶりの開催となるこの宣教協議会が実り豊かなものとなるために、今後、各参加者 、各教 区における事前準備もどうぞよろしくお願いいたします。また、プログラムおよび礼拝のいくつかは、オンライン配信を予定しています。ハンドブック等も閲覧できるように用意いたします。11 月 10 日(⾦)〜13 日(月)の宣教協議会を、ぜひ皆さまのご予定に加えていただきたいと思います。