タイトル「宣教協議会 〜 清里への道〜」
今年の11月10日(金)~13日(月)に山梨県清里にある清泉寮で開催される「日本聖公会宣教協議会」には各教区から教区主教、宣教担当を含めて8名、そして日本聖公会総会で定められた各委員会などの諸部門の代表、そして実行委員が集まる予定です。そして、協議会のプログラムの多くはオンライン配信を予定しており、実際に清里に集まるメンバーだけではなく日本聖公会につながる皆さんと一緒に時間を共有し、今後の日本聖公会の歩みについて思いを深め、共に歩み出していきたいと願っています。
各教区からの参加者、各委員会などの諸部門からの参加者が決まりつつありますが、参加者を対象とした「宣教協議会参加者オリエンテーション」を4月23日(日)と4月27日(木)の2回に分けてオンラインで行う予定です。今年の秋に清里に集まるまでのまだ半年以上ありますが、すでに宣教協議会は始まっています。参加される方ができる限り情報を共有し、清里での宣教協議会までそれぞれの教区や諸部門で準備をして頂き、気持ちを醸成しながら「清里への道」を歩みながら準備をしていきたいと思っています。
参加される方の中には、また参加されない方も「宣教協議会って何を協議するのだろうか」「清里に集まって何をするの?」という思いを抱かれている方もいらっしゃると思います。
オリエンテーションではその疑問について丁寧に分かち合う予定です。前回のぶどうの枝だより⑥で実行委員長の礒主教様が「聖公会は神の国に向かって歩む旅人であり、正に私たちは今、希望を持って神の国へ歩む旅人としてこの宣教協議会を目指しています。その旅はこれからのための旅です。」と仰っておられます。宣教とは、神様が主体となってなされる神の国の完成を目指す絶え間ない働きであり、私たちはその働きに招かれています。そして、その招きに応えて神の国を目指す旅をしています。神の国のしるしはこの世界の中にあります。それに気づき、発見することによって私たちの心が開かれ、育てられていくことを願って協議会が行われます。
日本聖公会の今後の歩みを考えるすべてのプロセスは神の国を目指す旅であり、祝福されていることを皆さんと分かち合いたいと思います。協議会が私たちにとって希望となり、神様からの祝福を感じられる機会となり、私たち一人一人が元気になりたいですね。そしてその「元気」を一人でも多くの方々と分かち合っていきたいと思っています。旅には喜びもたくさんありますが、苦難もたくさんあります。その苦難を乗り越えて旅を続けていくためには希望が必要です。宣教協議会の主題聖句は、「私はぶどうの木、あなたがたはその枝である。人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。私を離れては、あなたがたは何もできないかからである。」(ヨハネ15:5)です。神の国を目指す旅は、イエス様を離れては続けられません。
どうぞ、私たちがイエス様から離れずに旅を続けていくことが出来ますようにお祈りします。「清里への道」が祝福されますように。
2023年宣教協議会のための祈り
信頼と和解、平和と正義の源である主よ、人間の愚かさと誤りにより、今なお戦争、弾圧、差別、分裂の絶えないわたしたちの世界を顧みてください。
日本聖公会宣教協議会へと向かう歩みを祝福し、わたしたちがこれまでの歩みを振り返り、その実りを感謝することができますようにお導きください。そして、新たな歩みの出発点とすることができますように、わたしたちの足元を照らし、知恵と力をお与えください。
あなたは、み子イエス・キリストを通して、すべてのいのち、とくに小さくされている人々と共に生きることの大切さを示してくださいました。どうかぶどうの木である主につながり、生きとし生けるものの「となりびと」となる道を歩むことができますように、わたしたちをお導きください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン