各教会にポスターと案内をお届けしてから、3か月が過ぎました。お配りしたポスターの写真は、11月9日(水)~10日(木)に実行委員が清泉寮の下見を行なった際に撮影されたものです。清里の青空と草原、のびのびと拡がっていく景色の中に、神様の創造のみ業が感じられるように思います。
ここ清泉寮は、1995年に宣教協議会が開催された場所です。この会では「日本聖公会の宣教―歴史への責任と 21世紀への展望」というテーマのもと、「日本聖公会 '95宣教協議会宣言」と「日本聖公会 '95宣教協議会共同ざんげ」、そしてその後の様々な宣教の働きにつながる提言がなされました。
それから四半世紀を越える歳月が過ぎ、教会をめぐる状況は大きく変化しています。現代社会において、教会が神様と「となりびと」に仕え、主のみ言葉を宣べ伝えていく道は、決して簡単なものではありません。しかしその長く険しい道のりを、「変わることのない恵みによってわたしたちに先立ち、絶えることのないみ助けによってわたしたちを伴い」(日本聖公会祈祷書「諸祈祷」)、これまで神様は、私たちと共に歩んでくださいました。清泉寮で行われる宣教協議会は、日本聖公会に連なる私たちが、1995年及び2012年宣教協議会以来刻んできた足跡を再確認し、特に前回2012年の協議会以降の10年の実りを分かち合う場となります。
そして私たちは、神様に与えられた一人ひとりのいのちの尊厳を再確認し、「となりびととなるために」未来に向けた歩みを、ここから始めます。2022年に開催されたランベス会議において、参加者は「ランベスコール」という提言を作成し、これからのアングリカン・コミュニオン(全世界聖公会)が担っていく役割を、世界に向けて呼びかけました。私たちもまた、協議会当日に共に集い、祈り、思いを分かち合うことを通して、日本聖公会版「清里コール」とでも言うべき、未来に向けた提言を行ないたいと考えています。
現在予定されている11月10日(金)~13日(月)全体会当日のプログラムは、以下の通りです(別表参照)。参加者の皆さんには、各教区での2012年宣教協議会以降の歩みを振り返り、宣教の実りを持ち寄っていただきます。また、オンラインを活用して、当日会場に集まることのできない皆様にも、祈りをあわせていただく工夫をしてまいります。さらに、プログラムの中には、各教区や宣教 協働区にて、事前にご準備いただく内容も含まれています。それらにつきましては、後日あらためて皆様におはかりします。
本協議会では、実行委員会と皆様との対話、「キャッチボール」を大切にしてきました。『宣教協議会ぶどうの枝だより』も、『管区事務所だより』、各教区報、そしてブログやSNSと、多様な形での発信を行なってきました。これからもぜひ一人でも多くの方々にお手に取っていただき、ご興味を持っていただきますよう、よろしくお願いいたします。
次回の「ぶどうの枝分科会」は3月16日(木)、祈祷書改正委員会の皆様を迎えての会となります。皆様にとって2023年が、神様の祝福と、新たな出会い、そして宣教の喜びに満ちたものになりますよう、お祈りしています。
2023年宣教協議会のための祈り
信頼と和解、平和と正義の源である主よ、人間の愚かさと誤りにより、今なお戦争、弾圧、差別、分裂の絶えないわたしたちの世界を顧みてください。
日本聖公会宣教協議会へと向かう歩みを祝福し、わたしたちがこれまでの歩みを振り返り、その実りを感謝することができますようにお導きください。そして、新たな歩みの出発点とすることができますように、わたしたちの足元を照らし、知恵と力をお与えください。
あなたは、み子イエス・キリストを通して、すべてのいのち、とくに小さくされている人々と共に生きることの大切さを示してくださいました。どうかぶどうの木である主につながり、生きとし生けるものの「となりびと」となる道を歩むことができますように、わたしたちをお導きください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン