宣教協議会ってなんですか? 〜2012年宣教協議会について〜
「歴史への責任と21世紀への展望」と題した’95日本聖公会宣教協議会の「日本聖公会の戦争責任に関する宣言」以降、日本聖公会は韓国・フィリピンをはじめアジアの諸教会との交わりが深まりました。1998年のランベス会議でも紹介され、多くの国の人に感銘を与えました。しかし、より具体的に進むためには課題もありました。
「いのち、尊厳限りないもの 〜宣教する共同体のありようを求めて〜」
この宣教協議会には全教区の主教と各教区の代表者達が集まりました。これは前回の協議会では叶わなかったことです。そして管区諸委員会、大韓聖公会からの代表を迎えて140名が集まりました。
協議会の初日、べリス・メルセス宣教修女会の清水靖子シスターによる特別講演「イエスの道を歩く〜未踏へのチャレンジ・未来の子どもたちのために原発を止めるためには~」を通して、福島原発事故の現実に、キリスト者としての生き方をどう選択するのかが問われました。また「いっしょに歩こう!プロジェクト」の報告では、現地の人々の悲しみや苦悩の傍に共にたたずむ教会、その只中におられる主イエスの姿が示されました。
2日目、西原廉太司祭(当時)の基調講演で、日本聖公会の宣教を考えるための多様な宣教ビジョンが資料とともに提供されました。笹森田鶴司祭(当時)によるバイブルシェアリングでは「わたしたちは何者で、何をすべき存在であるのか」、多様さを抱えた被造物=人間の使命について分かち合われました。
参加者はこれからの教会のビジョンを語り合い、最後に『日本聖公会<宣教・牧会の十年>提言』にまとめられたのです。
閉会聖餐式説教で植松首座主教(当時)は「私たちの日常の中に宣教の現場がある」と語られました。各教会に配られた「2012年日本聖公会宣教協議会報告書」にこれらの詳しい内容が載っています。
それぞれの場で歩んできた私たちの<宣教・牧会>を振り返り、新たに向かうために。次の宣教協議会は来年11月に開かれます。
(文責:福澤眞紀子)
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