これまでと、これから
こんにちは。2023宣教協議会に関する大切なお知らせです。これから隔月にて、宣教協議会のテーマや具体的なプログラムについて、共に分かち合っていきたいと思います。
これまでの経緯
2020年10月の日本聖公会第 65(定期)総会において、2022年11月に清里で宣教協議会が開催されることが決議されました。この決議をもとに構成された実行委員会は、2022年1月までの間に、合計18回のオンラインミーティングを重ねて、準備を進めてきました。また、2021年9月9日(木)・10日(金)・10月7日(木)・8日(金)の4日間にわたり、各教区の宣教担当者とオンラインにて意見交換を行いました。
話し合いの中で、たくさんの課題が見えてきました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、実行委員会は、対面での集まりを一度ももつことができていません。そのような状況下で、1年後に140名が対面で集まることが可能かどうかという、プログラムを作る上での課題がありました。そして何より、皆様との対話の場の設定が必要でした。宣教協議会の準備は、各教会や施設、管区諸委員会など、日本聖公会に連なる皆様お一人おひとりとの対話の中で、深められ、多くの方々と一緒に、進められていくことが必要だと考えました。
そこで、実行委員会は1年間の開催延期を提案し、主教会と常議員会で承認をいただきました。これから宣教協議会に向けて様々に行われていく対話と祈りの時を、ご一緒いただけますようお願い申し上げます。
テーマとして話し合われていること ―「あなたは誰の隣人になりますか」―
2021年4月から6月にかけて、各教区・教会・関連施設・管区の委員会の皆様には、アンケートにご協力いただきました。それは2012宣教協議会からの「10 年の実り」や、様々なご意見をお寄せいただくものでした。アンケートの回答は、実行委員会にて常に参照すると共に、後述の分科会でもフィードバックしながら、対話を重ねていきたいと思います。
さらに、これらのテーマを、アンケートの結果も踏まえて分かち合う中で、見いだされたのが、新約聖書「ルカによる福音書」10章25節以下にある、「サマリア人のたとえ」でした。律法の専門家の「わたしの隣人とはだれですか」という問いに対して、イエス様は、「あなたの都合ではなく、あなたが、出会わされた人の『隣人』になること」を求めておられます。それは、「相手の人が、あなたの『隣人』になること」でもあります。「あなたは誰の隣人になりますか」という問いかけは、今後も聖書の分かち合いや黙想を通して、深めていくべきテーマにしていきたいと考えています。
大切にしていきたいこと・これからの予定
宣教協議会の実施にあたっては、以下のことを大切にしていきたいと思います。また、今後の予定についてもお知らせします。
- イエス・キリストは「わたしはまことのぶどうの木」(「ヨハネによる福音書」15章1節)と弟子たちに告げられました。「まことのぶどうの木」であるイエス様とつながり、そこから伸びていく、様々なぶどうの枝の集まりが、宣教協議会全体のイメージです。
- 2012宣教協議会「いのち、尊厳限りないもの」の提言で示された、「宣教・牧会の収穫感謝」を行います。各教区・教会の苦労や取り組みの一つひとつ、そして教区間協働・再編の歩みも、分かち合います。
- 皆様と思いを分かち合い、共に祈り、つながるプロセスを大切にします。宣教協議会は1年半先のことではなく、すでに今、この瞬間に始まっていると、考えていただければと思います。
- 〈ぶどうの枝だより〉として、『管区事務所だより』、各教区報や、ブログ、Facebookなどで情報を発信していきます。
- 〈ぶどうの枝分科会〉として、2か月に1度、様々なテーマの分科会(管区の各委員会代表者、青年委員やU26運営委員、各教区青年担当者、関連施設チャプレンなど)を行います。
- 〈ぶどうの枝協議会〉として、2022年8月22日(月)〜23日(火)に、各教区宣教担当者や管区諸委員と実行委員会が対面で集まり、今後の道筋を分かち合う予定です。
- 宣教協議会の最終日としての全体会を2023年11月10日(金)〜13日(月)の3泊4日、清泉寮(山梨県清里)にて開催いたします。
世界は今、環境破壊や気候変動、貧困や格差のさらなる拡大、地域紛争など、大きな課題を抱えています。2012年の宣教協議会で挙げられた課題に加えて、新型コロナウイルスの流行や激増する自然災害は、新たに直面した大きな課題であり、地球規模での祈りや連帯、協働という取り組みが必要です。「まことのぶどうの木」であるイエス様につながる一人ひとりが、この枝の実りとされ、力をいただき、隣人と共に、太陽の光を受けて育っていくような宣教協議会にしていきたいと思います。わたしたち一人ひとりが、日本聖公会の宣教の業を担う大切な一人であることを心に留め、ご一緒にこの2023宣教協議会を作り上げていきましょう。