2023年宣教協議会まで残り1年を切りました。この管区事務所だよりに同封されて、ポスターと案内をみなさまにお届けしております。来年の11月、清里でどのような協議会を開催できるのかをより具体的に検討するため、去る11月9日(水)~10日(木)に数名の実行委員が実際に現地に足を運び、清泉寮内外の下見を行ないました。また、宣教協議会のテーマと主題聖句は、本冒頭に掲げたものに決定しました。これからさらにスピード感をもって、準備を進めていく段階となっています。
前号(Vol.3)にて詳しくご紹介しましたが、8月22日(月)~23日(火)に総勢35名で行なわれたぶどうの枝協議会では、活発な意見交換がなされ、宣教協議会で取り上げるべきプログラムについて多くのアイデアが出されました。それらは世界規模のものから、管区レベルのもの、今まさに直面している社会問題、そして各教会の足元のことまで多岐にわたりました。それだけ、現在私たちの目の前に、取り組むべき宣教の課題が多く存在していることがあらためて明らかになりました。多くの意見が出されたことに感謝しつつも、それらを整理し、実際のプログラムとして組み立てていく作業は、困難を極めます。
10月17日(月)に実行委員が東京に集まり、宣教協議会の大まかなプログラムを協議しました。内容は案内をご覧ください。3泊4日の日程で、1日目は教区ごとにブースを設けて前回の2012年宣教協議会 から10年間の実りを持ち寄ること、2日目は「こども」「性の多様性」「老いと死」その他複数のテーマを設定し、講師を招いてのパネルトークと分科会、3日目は東日本・中日本・西日本の宣教協働区ごとの協議と交わり、4日目は総括という柱で、全体スケジュールを組み立てました。期間中は、できるだけ多様な礼拝を行なうように、また清里の自然の中での屋外プログラムなども検討する予定です。
来年11月に現地に参集するのはおよそ140名程度になりますが、できるだけ多くの方がそれぞれの場所で参加できるよう、いくつかのプログラムはオンライン配信を計画しています。また、各教区からの参加者8名は、既存の枠組みにとらわれず、ジェンダーや年齢に配慮しつつ、より自由な人選をしていただきたいと考えています。参加者が確定しましたらオンライン準備会を行なって、参加者同士が事前に顔を合わせ、意識を高めて協議会本番に臨めるよう、また終了後は定期的にフィードバックの機会を設け、準備期間も終了後の時も大切にしていきたいと考えています。しばらくお休みしていたぶどうの枝分科会も年明けから再開し、さらに多くの方々のご意見とご協力のもと、これからさらに詳細を検討し決定していきます。
日本聖公会全体での11年ぶりの宣教協議会です。参加者はそれぞれ事情も状況も異なる教区、地域、教会から集まりますので、そこにはさまざまな思い、考え、期待、希望などがあるでしょう。それらを分かち合い、理解し合うことで、各個人、各教会、各教区、日本聖公会の宣教の働きが少しでも豊かなものとなりますよう、実行委員会では知恵と力を注いでいます。どうぞ関心を寄せてくださり、心を合わせてお祈りくださいますよう、お願いいたします。
2023年宣教協議会のための祈り
信頼と和解、平和と正義の源である主よ、人間の愚かさと誤りにより、今なお戦争、弾圧、差別、分裂の絶えないわたしたちの世界を顧みてください。
日本聖公会宣教協議会へと向かう歩みを祝福し、わたしたちがこれまでの歩みを振り返り、その実りを感謝することができますようにお導きください。そして、新たな歩みの出発点とすることができますように、わたしたちの足元を照らし、知恵と力をお与えください。
あなたは、み子イエス・キリストを通して、すべてのいのち、とくに小さくされている人々と共に生きることの大切さを示してくださいました。どうかぶどうの木である主につながり、生きとし生けるものの「となりびと」となる道を歩むことができますように、わたしたちをお導きください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン