第6号 宣教協議会 〜 未来へ向けて歩む旅 〜
宣教協議会に向けて昨年1年間は「ぶどうの枝分科会」「ぶどうの枝協議会」を通じて主に管区委員会、各教区宣教担当者の方々と共に祈り、意見を交わして準備を重ねてきました。今年の11月10日(金)〜13日(月)に開かれる宣教協議会。現在、プログラムを固め精査する作業が進められています。物語を大事にしたプログラム、こども達、自分らしく生きることや、声をあげることが困難な人と共に生き働く方々を招いてのパネルトークとグループディスカッション、宣教協働区へ向けて他。過去から現在、そして未来へ向けての協議会となります。準備はこれから益々深まっていきます。
メッセージ「宣教協議会への招き」 実行委員長 主教 磯晴久 <要約版>
*文字数の関係で要約しています。全体の内容は動画配信しています
みなさんこんにちは。この宣教協議会は、前回2012年の宣教協議会から10年後に実りを持ち寄ってもう1度協議会をしましょうという約束を受けて開かれます。実りを持ち寄るということですけれども、それだけではなく、その後、新型コロナウイルス、世界各地の争い、環境問題や災害で、多くの人々が本当に苦しんでいます。日本社会にも生きづらさを感じている人がたくさんいます。また教会もいろいろな課題を抱えております。私たちは岐路に立っていて、これからの道をどう歩んでいこうかと悩んでいるところがあると思います。よく聖公会は「神様の国に向かって歩む旅人である」と言われます。正に私たちは今、希望を持って神の国へ歩む旅人としてこの宣教協議会を目指しています。その旅は1年で終わるのではなく、これからのための旅です。
先日、中村哲医師の本を読んでいてこんなことに気がつきました。彼は医者としてアフガニスタンに入りました。医療活動をやっておられたのです。でも彼は途中で気づくのです。この人たちに必要なのは水とパンだと。それから、彼は灌漑施設を作り、土地を耕し、地域の人と一緒に歩まれました。水とパン。実はとてもシンプルなことだったのです。
私たちは複雑な社会の中に生きていて、どうしたらいいかわからない状況もあります。本当に私たちが今行わなければならない事は何だろうか、関わらなければならない事は何だろうかということを発見したいと思います。私たちは神様からいろいろな賜物を与えられています。皆で知恵と力と想像力を出し合い、意見を出し合って新しい宣教のビジョンを発見する、そのような協議会になったらと心から願っております。その根底には、主イエスが私たちのところに来てくださった、隣人愛の大切さを伝えるために私たちのところに来てくださった、ということを忘れてはいけません。そこを見つめながら、どうぞいろいろな形でこの宣教協議会にご参加下さいますようにお願いいたします。